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第51回 全国消防救助技術大会 in 札幌
大会開催まで 

全国消防救助技術大会で行う訓練は、陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」があります。

LAND陸上の部訓練種目(7種目)

陸上の部の訓練の内容は次のとおりです。

はしご登はん(基礎)

標準所要時間 24秒

  • 自己確保の命綱を結索した後、垂直はしごを15メートル登はんする
  • 災害建物への進入等、消防活動には欠かせない訓練

ロープブリッジ渡過(基礎)

標準所要時間 28秒

  • 水平に展張された渡過ロープ20メートルを往路はセイラー渡過、復路はモンキー渡過する
  • ロープ渡過の基本的な訓練

ロープ応用登はん(連携)

標準所要時間 16秒

  • 登はん者と補助者が2人1組で協力し、器材を使わずに塔上から垂下されたロープを15メートル登はんする訓練

ほふく救出(連携)

標準所要時間 1分2秒

  • 3人1組(要救助者を含む)で、1人が空気呼吸器を着装して長さ8メートルの煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出した後、二人で安全地点まで搬送する
  • ビルや地下街等で煙に巻かれた人を救出するための訓練

ロープブリッジ救出(連携)

標準所要時間 1分15秒

  • 4人1組(要救助者を含む)で、2人が水平に展張された渡過ロープにより対面する塔上へ進入し、要救助者を救出ロープに吊り下げてけん引して救出した後、脱出する
  • 隣の建物等から進入し、救出することを想定した訓練

引揚救助(連携)

標準所要時間 2分9秒

  • 5人1組(要救助者を含む)で2人が空気呼吸器を着装して搭上から塔下へ降下し、検索後、要救助者を塔下へ搬送する
  • 4人で協力して塔上へ救出した後、ロープ登はんにより脱出する
  • 地下やマンホール等での災害を想定した訓練

障害突破(連携)

標準所要時間 2分37秒

  • 5人1組で緊密な連携の下、一致協力して「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の基本動作により5つの障害を突破する
  • 災害現場の様々な障害を想定した訓練

WATER水上の部訓練種目 (7種目)

水上の部の訓練の内容は次のとおりです。

基本泳法(基礎)

標準所要時間 40秒

  • 「じゅんか飛び込み」で入水した後、常に顔が水面に出た状態で、基本的な泳法である「ぬき手」と「平泳ぎ」でそれぞれ25メートルずつ泳ぐ
  • 水難救助の基本的な泳法を習得する訓練

複合検索(基礎)

標準所要時間 40秒

  • マスク、スノーケル、フィンを着装し、スノーケリングで障害物(救命浮環)を突破しながら水中に沈められたリングを検索して、引き揚げる
  • 水中の行方不明者の検索を想定した訓練

溺者搬送(連携)

標準所要時間 42秒

  • 2人1組(要救助者を含む)で、救助者が「じゅんか飛び込み」で入水後、要救助者を注視しながら近づき、チンプールで確保した後、ヘアーキャリーにより救助する訓練

人命救助(連携)

標準所要時間 1分13秒

  • 3人1組(要救助者を含む)で「二重もやい結び」のロープをたすき掛けにした救助者が、1人目の要救助者をクロスチェストキャリーで確保、補助者が救助ロープをたぐり寄せて救助する
  • 2人目の水没しつつある要救助者を水面に引き揚げ救助する
  • 2名の要救助者を救助する訓練

水中結索(連携)

標準所要時間 1分46秒

  • 3人1組で水中の結索環に、第一泳者「もやい結び」、第二泳者「巻き結び」、第三泳者「ふた回りふた結び」の三種類のロープ結索を行う
  • 水中におけるロープ結索技術を習得するための訓練

溺者救助(連携)

標準所要時間 43秒

  • 3人1組(要救助者を含む)で救助者と補助者の2人が協力し浮環にロープを結着後、補助者が投下した浮環を救助者が25メートル先の要救助者まで搬送する
  • 浮環に要救助者をつかまらせ、補助者がロープをたぐり寄せて救助する訓練

水中検索救助(連携)

標準所要時間 1分42秒

  • 第一泳者が水面を、第二泳者が水中をそれぞれ検索し、水没している要救助者を発見して水面へ引き上げる
  • 第三泳者と第四泳者が協力して対岸へ救助する
  • 4人が協力して要救助者を搬送し救助する訓練