種目紹介(陸上・水上)/訓練結果
全国消防救助技術大会で行う訓練は、陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」があります。
LAND陸上の部訓練種目(7種目)
陸上の部の訓練の内容は次のとおりです。
はしご登はん(基礎)
標準所要時間 24秒
- 自己確保の命綱を結索した後、垂直はしごを15メートル登はんする
- 災害建物への進入等、消防活動には欠かせない訓練
ロープブリッジ渡過(基礎)
標準所要時間 28秒
- 水平に展張された渡過ロープ20メートルを往路はセイラー渡過、復路はモンキー渡過する
- ロープ渡過の基本的な訓練
ロープ応用登はん(連携)
標準所要時間 16秒
- 登はん者と補助者が2人1組で協力し、器材を使わずに塔上から垂下されたロープを15メートル登はんする訓練
ほふく救出(連携)
標準所要時間 1分2秒
- 3人1組(要救助者を含む)で、1人が空気呼吸器を着装して長さ8メートルの煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出した後、二人で安全地点まで搬送する
- ビルや地下街等で煙に巻かれた人を救出するための訓練
ロープブリッジ救出(連携)
標準所要時間 1分15秒
- 4人1組(要救助者を含む)で、2人が水平に展張された渡過ロープにより対面する塔上へ進入し、要救助者を救出ロープに吊り下げてけん引して救出した後、脱出する
- 隣の建物等から進入し、救出することを想定した訓練
引揚救助(連携)
標準所要時間 2分9秒
- 5人1組(要救助者を含む)で2人が空気呼吸器を着装して搭上から塔下へ降下し、検索後、要救助者を塔下へ搬送する
- 4人で協力して塔上へ救出した後、ロープ登はんにより脱出する
- 地下やマンホール等での災害を想定した訓練
障害突破(連携)
標準所要時間 2分37秒
- 5人1組で緊密な連携の下、一致協力して「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の基本動作により5つの障害を突破する
- 災害現場の様々な障害を想定した訓練
WATER水上の部訓練種目 (7種目)
水上の部の訓練の内容は次のとおりです。
基本泳法(基礎)
標準所要時間 40秒
- 「じゅんか飛び込み」で入水した後、常に顔が水面に出た状態で、基本的な泳法である「ぬき手」と「平泳ぎ」でそれぞれ25メートルずつ泳ぐ
- 水難救助の基本的な泳法を習得する訓練
複合検索(基礎)
標準所要時間 40秒
- マスク、スノーケル、フィンを着装し、スノーケリングで障害物(救命浮環)を突破しながら水中に沈められたリングを検索して、引き揚げる
- 水中の行方不明者の検索を想定した訓練
溺者搬送(連携)
標準所要時間 42秒
- 2人1組(要救助者を含む)で、救助者が「じゅんか飛び込み」で入水後、要救助者を注視しながら近づき、チンプールで確保した後、ヘアーキャリーにより救助する訓練
人命救助(連携)
標準所要時間 1分13秒
- 3人1組(要救助者を含む)で「二重もやい結び」のロープをたすき掛けにした救助者が、1人目の要救助者をクロスチェストキャリーで確保、補助者が救助ロープをたぐり寄せて救助する
- 2人目の水没しつつある要救助者を水面に引き揚げ救助する
- 2名の要救助者を救助する訓練
水中結索(連携)
標準所要時間 1分46秒
- 3人1組で水中の結索環に、第一泳者「もやい結び」、第二泳者「巻き結び」、第三泳者「ふた回りふた結び」の三種類のロープ結索を行う
- 水中におけるロープ結索技術を習得するための訓練
溺者救助(連携)
標準所要時間 43秒
- 3人1組(要救助者を含む)で救助者と補助者の2人が協力し浮環にロープを結着後、補助者が投下した浮環を救助者が25メートル先の要救助者まで搬送する
- 浮環に要救助者をつかまらせ、補助者がロープをたぐり寄せて救助する訓練
水中検索救助(連携)
標準所要時間 1分42秒
- 第一泳者が水面を、第二泳者が水中をそれぞれ検索し、水没している要救助者を発見して水面へ引き上げる
- 第三泳者と第四泳者が協力して対岸へ救助する
- 4人が協力して要救助者を搬送し救助する訓練